お世話になります、ウエストヒルの西岡です。
自動車の原動力の源にガソリンエンジンがあります。
最近の自動車はハイブリッド車と言われる、エンジンと電動モーターと二つを備えている原動力の車両が多くあります。
1990年代の車両のトレンドにハイパワー高効率を求めるエンジンが多くありました。
4VALVE DOHCとか 24Vとか 16Vとか機能を表す表記です。
ウエストヒルさんお得意のホンダシビックの Si―RやTypeR などのエンジンもその高性能ハイパワーエンジン搭載の代表車です。
そのエンジン、今ではエンジンを分解して消耗品を交換して本来の性能に戻す作業など少なくなってきました。
しかしこの90年代のエンジンを愛するオーナー様に少ないながらもお願いされる時があります。
西東京市にある 有限会社モップアップ様(車両販売)社長の斉藤様もこのエンジンの
大ファンです。
そのモップアップ様よりお客様のホンダエンジン B16A型のエンジンオーバーホール作業の依頼です。
作業風景を少しですが写真付きで公開します。
エンジンのシリンダーの摩耗をリペアするのはシリンダーライナーの入れ替えになります。
しかし少し径が大きければシリンダーボーリングと言う研磨方法で適正のオイルクリアランスを保ちリペアできます。
今は入手困難の純正オーバーサイズピストン
0-25mmオーバーサイズピストンが手に
入りましたのでシリンダーボーリングでシリンダーはリペアしました。
シリンダーヘットは長年の疲労でブロックとの当たり面は歪んきます。
そこは、最低限の研磨で面修正します。
吸入 圧縮 爆発 排気と4サイクル工程エンジンが力の出す一番重要な燃焼室です。
その燃焼室の弁 「バルブ」 は16本全て新品にします。
そのバルブのあたり面のバルブシートも研磨して機密性を良くします。
結果、より良い燃焼効率を再現します。
クランクシャフトは振れの点検と軸受けのメタルはクリアランス再調整後交換します。
同様にピストンとクランクを接続するコンロッドメタルもクリアランス再調整をして新品に
交換します。
これでシール関係やセンサー関係を新しく
交換して、性能を復活させます。
カムシャフトやロッカーアームの消耗も交換すれば良いのですが、摩耗が激しく性能が著しく低下して無いとの判断で再利用しました。
オーバーホール作業はかなり高額な部品代と長期作業時間がかかります。
今回のシビックEK4も、
エンジンオイルの消費が多くマフラーからは白い煙が多く出ていました。
エンジンの消耗や性能低下が判断出来る
車両でした。
車両の交換も考えられたと思われますが、
現代の販売車両には無いホンダエンジンの魅力がオーバーホール作業の後押しにあったと思います。